令和元年8月号

これからの社会福祉法人の取り組み

社会福祉法の改正により、地域に存在する高齢者福祉施設が事業展開を継続していくために、従来の入所者介護支援業務に加え、新たに生活困窮者支援などの地域公益活動の取り組みを進めることになりました。

いま、さまざまな課題を抱えて生活に困っている人が増えています。経済的な事情によって困っているのは高齢者だけに限りません。たとえば生活保護を受ける世帯数は増加の傾向にあり、その理由として病気などにより仕事に就労できない場合や、体調によって十分な労働に就けない場合などによって、生活に困窮している世帯が増えています。そうした人たちに福祉の視点にもとづく支援が社会福祉法人に求められています。

新たな課題として、生活困窮による子どもの貧困率の上昇や、学習機会の格差などにも表れています。これらの原因となるものが、それぞれの世帯ごとの事情があるために、公的な制度では対応に限界があると言われています。

また、働き盛りの世代を襲う「若年性認知症」の問題も指摘されています。これは高齢者の認知症に比べて認知度が軽いため、気づきにくい場合や、症状に気付いても相談相手が身近に少ないという問題があります。

このような課題に対して地域福祉の向上のために、ネットワークづくりを進めることになりました。そのために地域にある福祉施設がお互いに協力しながら地域に寄り添い、総合的な相談や経済的な援助に取り組むことが義務づけられました。

また、若年性認知症などの対応方法が分からない場合でも、施設が解決のお手伝いをすることも義務づけられています。

文は人なり・挨拶は心なり

文章はその人の考えにより自分の意思を述べるものであり、新聞記事にしても小説にしても、人の目を引きつけることによって、文章の効果が出てくることになります。

 介護支援の職場でも当然記録が重要な役割を持つことになり、文章や記録が直接に介護報酬に係わってくることになります。「言葉は残らないし記憶から薄れてしまうので書き残すことが大切」と言われますが、その通りで介護保険制度では介護日誌、看護日誌、機能訓練記録や食事摂取状況等のほか事故や相談に関する記録と処理が重要視されています。

 これは介護支援計画にもとづいて、利用者様一人ひとりの介護の目標と実行の内容が明瞭に確認できるよう義務づけられているからです。その中から利用者様の日常生活の変化や介護量の把握が判定されることになります。

 昔から「文は人なり」と言われ、文章はその人の考えや行動を述べるものであり、介護サービスの記録として残るものは、口頭の伝達では済まされない重要性を持つことになっていますので、業務に従事する職員すべてが責任を持って記録の適正化に努めています。

 人から挨拶をされて気分が悪くなるのは、余程その人をきらっているか関心のない相手であると思います。動物でもさまざまなしぐさで挨拶を交わす行動が見られることがあります。感情がなくても能動的に挨拶や連絡、警戒を伝える行動が備わっているためであると思います。

 知識を持った人間こそ礼儀をつくすことは当然の摂理ですが、近頃は自分の領域を固く守り、相手を受け入れない風潮が強く働き、隣同士でも挨拶どころか誰が住んでいるかも知らないことが起こってきているのが実態ではないでしょうか。

 学校教育にしても先生と生徒の間隔がなくなり、交わす言葉も友達のような会話になって、次第に尊敬の心が通わない世の中に変わろうとしています。

挨拶はその人の心が、いかに相手に伝えられるかです。

反省と実行

人間はほとんどの人が惰性に生きていると言われています。つまり心の中には誰にでも「なまけもの」の存在を持ち、楽をしておもしろおかしく生きようとする誘惑に陥りやすいものです。また、日々の生活や忙しい仕事の中で、何も起こらない平凡な人生に流されていると、つい「これでいいのだ」という安易な気持ちが先に立ってしまい、大事な反省を忘れがちになってしまうことが多いものです。

 これは特に介護にかかわる者として、絶対にあってはならない福祉の基本であると心得なくてはならないものです。万一何かあってからでは遅いし、「後悔先に立たず」で気が付いてからでは手遅れになることにもなります。

 従って、実行するには絶えず注意と反省が必要であると心得ておかなければならないのです。

 職員がいろいろな資格を取るために一生懸命勉強はするけれど、資格を取ってしまったら全く勉強をしなくなる人もいます。これは日本の社会構造が資格や学歴重視に片寄り、次第にそうした風潮を生み出してしまったことと言えるでしょう。しかし、折角の資格や学歴を活かせないで「宝の持ち腐れ」になっている人より、努力を重ね自分が持っている才能一杯に努力を重ねることによって、その人の評価は自然と他人からも認められるものであり、これからの福祉の現場もそうした人材を求めていくことが必要と思われます。

 人の話を聞いただけで「わかりました」という人は、3日経てば忘れてしまうものです。それを実行していく人は聞いた意味をよく理解しているからであると言えます。

 例えば利用者様の介護計画を立てるにしても、自分から進んで取り組もうという姿勢があれば、そんなにむずかしいものではなく、職員は早く慣れに徹しようと努力しています。

 経営が主体となる介護保険の制度では、業務の全てが連帯責任になりますので、こうした自覚を全職員に徹底して、より良い職場づくりに努めています。「努力は人の為ならず、我が身の心磨く為なり」

七夕:7/7(日)

利用者の皆様、短冊におもいおもいの願いを込め、飾りつけをしました。

皆様の願いができるだけ多く叶いますように・・・

集合

迎え火・送り火:7/13(土)・7/16日(火)

迎え火・送り火ともにあいにくの雨でしたが、傘を差し外で手を合わせる利用者様、ロビーから手を合わせる利用者様、皆で心を込めて御霊をお迎えし、そしてお送りしました。

集合

8月の行事計画

 7日(水)ワックス掛け(3階)
 8日(木)誕生会  
 9日(金)選択食       
10日(土)納涼模擬店  
16日(金)買物ハイク    
19日(月)理髪(2階)
20日(火)ドッグセラピー(予定)
23日(金)選択食
26日(月)理髪(3階)

9月の行事計画

 4日(水)誕生会       
10日(火)選択食       
14日(土)敬老会       
15日(日)八雲神社神輿来院        
      十五夜茶話会    
16日(月)理髪(2階)
17日(火)ドッグセラピー(予定)
20日(金)買物ハイク
23日(月)理髪(3階)
27日(金)選択食

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