令和元年10月号

敬老の日

　今年の敬老の日は９月１６日の月曜日でした。当院においても９月１４日に敬老会を開催し、利用者様に日頃の感謝の気持ちと長寿をお祝いしました。

　敬老の日の始まりは兵庫県のとある町で行われていた「としよりの日」が始まりとされています。

　その主旨としては、「老人を大切にし、お年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と農閑期にあたり、気候も穏やかな９月１５日を「としよりの日」と定めて敬老会などを開いていたものです。

　そして小さな村ではじまったこの習慣が、１９５０年から兵庫県全体で行われるようになり、後に全国へと広がっていきました。

　その後「としより」という表現はあまり好ましくないということで１９６４年に「老人の日」と改称されました。

　全国に広がりをみせていたこの動きですが、発祥の地でもある兵庫県のこの村では、国に対して、「子供の日や成人の日があるのに『敬老の日』がないのはおかしい」と声を上げ続け、「老人の日」と改称された翌年１９６５年に多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」として９月１５日を「敬老の日」とする国民の祝日が制定されたのです。

　そして２００３年以降は「ハッピーマンデー制度」に伴い、９月の第３月曜日に日付けが変更され、今日に至っています。

　我々の仕事は毎日老人と接することのできる素晴らしい仕事です。敬老の日に限らず、日頃から常に老人への尊敬と敬愛を忘れずに、日々お手伝いをさせていただきたいと思います。

介護職員等特定処遇改善加算

　令和元年１０月の介護報酬改定において新しい加算「介護職員等特定処遇改善加算」が新設されました。

　都道府県が推計した介護人材の需要では２０２５年度末には約２４５万人の介護人材が必要とされています。これは毎年６万人程度の介護人材を確保しなくてはならない計算になります。現状においても介護サービス事業所における人手不足感は強くなってきており、採用自体が困難であることを人手不足の理由に挙げる割合が高くなっています。

　今回の「介護職員等特定処遇改善加算」は介護職員の離職ゼロに向け、介護人材の確保を視点に新設されました。

　最大の特徴は介護職員以外の職員にも加算を配分することができる点にあり具体的な処遇改善決定の基準は、まず、施設職員の賃上げを行う範囲を３グループに分けます。

Ａグループ・・・経験技能のある介護職員

Ｂグループ・・・その他の介護職員

Ｃグループ・・・介護職以外の職員

　また、賃上げ額の配分ルールとしてＡはＢの２倍以上、ＣはＢの２分の１以下の賃上げにしなければなりません。

　施設に介護士はいなくてはならない存在であり、採用が難しい職種でもあります。しかしながら施設には介護士以外にも多くの職種の職員が働いています。様々な職種が一丸となり、利用者様にサービスを提供しているのです。看護師や機能訓練士、管理栄養士、調理師、営繕、事務、洗濯場等、どの職種が抜けても施設は成り立ちません。

　また、経験豊かな介護職員の離職を防ぐのは当然ですが、学生や介護未経験者が介護の仕事に就いてみようと思ってもらえるような施策も大事だと思います。

　今回新設された「介護職員等特定処遇改善加算」の賃上げルールは施設のチームワークを固めることや、新たに介護職というやりがいの大きい職種に未経験者がチャレンジする後ろ盾にはなっていないように感じます。

　今大事なのは、介護職という素晴らしいやりがいのある職種に少しでも多くの方が足を踏み入れるきっかけを作る事ではないでしょうか。

　給与は当然大事ですが、人はやりがいの大きな仕事に最も喜びを感じるものです。

　今後さらなる介護施設全体への処遇改善が望まれます。

介護課から

介護課では介助にて使用するタオル、ビニール袋等が不足しております。ご不要のタオルやビニール袋がありましたら、ご面会の際にお持ち頂ける　と大変助かります。よろしくお願いいたします。

敬老会：９/１４（土）

敬老会では、白寿の利用者様１名、米寿の利用者様２名、喜寿の利用者様４名の方が壇上で記念撮影をされ、来賓の方々と共に長寿をお祝いしました。また、利用者様ご家族のご協力で明治大学・明治高校ＯＢ、ＯＧの方々によるマンドリン演奏も行われ、懐かしい曲の演奏に感激と感動のひとときとなりました。

１０月の行事計画

１１月の行事計画