誤嚥性肺炎の防止と経管栄養の取組み
食事は生きていくためのエネルギー源であり、施設では「栄養としての食」として、一人ひとりの栄養バランスを考えながら食事を提供しています。
口に入れた食べ物は咀しゃくされ、嚥下されますが、この時に最も注意しなければならないことは安全性です。安全に食べて頂くことは誤嚥を起こさないことで、つまり気管に食物片が入り込まないことです。このため噛むことが困難な方のために、飲みこみやすい大きさとか軟らかさ、なめらかさなどに注意して提供しています。
特養施設で生活されている方には常食を召し上がれる方は少なく、大半が主食は軟飯やお粥とペースト食で、副菜はきざみやミキサー食となっています。高齢とともに咀しゃく機能の低下によって「むせ」るようになり、それが誤嚥の徴候であって、むせの増加が誤嚥性肺炎になるリスクを増大させることになり、胃ろう造設の原因につながっていくことになります。
特養施設における食事の提供は多様であり、飲み込みの困難な方に対していかに胃ろうにならないよう支援するかですが、飲み込みが困難となり嚥下力の著しい低下によって、誤嚥性肺炎を引きおこし危険性を常に抱えているため、食事介助の際には常に見守りが必要となります。胃ろう造設の原因の約半数が誤嚥性肺炎となっています。
特養施設によっては入所者の約3割が胃ろうという実態もあるようですが、そのためには看護職員の増員や夜間勤務を常駐化する必要があります。東京都
の特養施設における胃ろうの方の割合は、入所者の約1割強となっていますが、施設の医療・看護体制からもそれ以上の受け入れは難しいのが現状です。当施設では現在10名の方が胃ろうによる経管栄養となっています。
経管栄養は人間が生活していくためには本来の姿ではないと、医療部門からも賛否が出ています。人間の生体構造は口から栄養源を選び入れ、体内でそれぞれの細胞組織への活力機能として働いている訳ですから、確かに食事を摂ることは生きている限り欠くことのできない行動です。
高齢になり歯を失い噛む力が減退すると、正しい食事形態を摂取することは
きわめて困難となり、次第に食べやすい形にして召し上がって頂くことにしています。医療面からはこうした食事介助の行為に対して、時間をかけてゆっくりと食事をすれば誤嚥もなくなり、胃ろうへの移行も防げる筈であると指摘されていますが、それには見守りのために職員の増員配置など多くの課題があり、研究と反省の中で少しでも改善が図れるよう検討していきたいと思います。
施設への入所待機者が減少、入所待ちゼロの施設も
平成27年度から特養施設への入所要件が要介護度3以上に制限され、一方で要介護度4と5の入所者に対して介護報酬加算の対象となったために、全体の重要化に伴って介護職員の人材不足を加速していると言われています。
入所者の重度化で介護職員の肉体的・精神的負担が増えており、それに対する職員配置数や介護報酬の見直しはなく、特に食事の全介助が必要な方が増えており、食事時の介助職員の確保が難しいという課題が出ています。
要介護4や5の方は医療行為が必要の方や、認知症も重度で体調の維持が困難なため、入院される方が多くなって稼働率(実際の利用数)が下がり、事業収入にも影響が出てしまう心配があるとの指摘があります。
一方では特養施設への申し込みが激減し、地域によっては待機者がいない施設も出てきています。このような現象は、一つには自己負担割合が所得額によって1割負担から2割に増額されたことや、従来型の多床室からユニット型個室に国の方針が変わったために、個室負担が困難で施設への入所をためらっていられる方が多くなっていることです。
運動会:10/7(土)
文化祭:11/4(土)
玄関ホールに展示した利用者皆様の書道や手芸クラブの作品と、生花などを展示し、歌手の嶋三喜夫・美咲ゆう子さんによる歌謡ショーには、近隣の皆様など多数の皆様の来場を頂き、楽しい文化祭を開催することができました。
11月の行事計画
3日(金)「文化の日」4日(土)「文化の日祝いの会」
7日(火)「立冬」、誕生会
10日(金)選択食
12日(日)給食懇談会
16日(木)8施設レクレーション交流会
18日(土)消防訓練
20日(月)理髪(2階)
21日(火)ドッグセラピー
23日(木)「勤労感謝の日」
24日(金)寿司の日
25日(土)紅葉ハイク
27日(月)理髪(3階)
12月の行事計画
1日(金)選択食7日(木)誕生会
9日(土)餅つき慰問(藤和会様)
12日(火)かすみ台第三保育園お遊戯会
15日(金)選択食
16日(土)消防訓練
18日(月)理髪(2階)
19日(火)ドッグセラピー
22日(金)寿司の日
23日(土)「天皇誕生日」
クリスマス・忘年会
25日(月)理髪(3階)