平成30年10月号

介護保険制度の状況と今後の推移

平成12年4月から発足した介護保険制度は、障害を持つ高齢者の救済制度として続けられてきていますが、18年経過した現状においては、国民全体の少子高齢化に伴い社会保障費が増大し、国の社会保障財源が逼迫し続け介護保険制度の存続が懸念される状況に来ています。政府では今後も介護保険制度を持続していくために、その財源の確保についていろいろと検討がされています。しかし、これからの日本の全人口は統計上減少していくのみで国の社会保障財源を増額することは極めて困難となっています。

介護保険制度の基本方針は3年ごとに見直されることになっていますが、次回3年後の改定において、国の諮問機関となっている社会保障制度審議会において、介護保険制度を利用している高齢者の自己負担を、年金等の収入額によって現状の原則1割負担を2割または3割負担に増額する案が検討されています。

もし、この介護料個人負担割合が増額されますと、平均で月額負担が15万円以上になりますので、国民年金だけの方は施設入所が出来ない心配が出てきます。このような制度改正は全国社会福祉協議会でも反対しています。

また、40歳以上が負担する介護保険料についても、現在は第1段階から第13段階までに負担区分が決められていますが、青梅市では第1段階の年間保険料は23,000円で、第13段階の年間保険料は135,400円となっています。この保険料についても介護保険制度発足当初の平成12年に比べますと倍近い増額となっています。この保険料についても次回の改定において5%程度増額を見込んでいるようです。

介護保険制度を存続するための課題

2025年(7年後)は介護人材難で、介護保険制度に行き詰まりの心配が出ています。65歳以上の高齢者の寿命の伸びによって、東京など首都圏の高齢者人口は2040年(22年後)まで増加すると推測されています。

そのような世相の中で、医療と介護の需要は高齢化とともに高くなってくるのは当然です。特に東京圏においては入院・介護需要の増加率は、全国でも最も高く急激な増加が見込まれています。また、生涯未婚者も増加傾向にあり、生活形態の変化によって世代共住が減少しているために、65歳以上の一人暮らし高齢者は増加しており、特に女性の一人暮らし高齢者は15年後には500万人を越えると言われています。

若年層の減少によって介護人材の確保はより厳しくなるなか、介護保険制度を維持していくためには何らかの改善策が緊急な課題となってきています。

予測できない自然災害と防災対策について

気象の大きな変動によって、気温の上昇による異常な天候の変化に伴い、予測できないような集中豪雨が発生し、その度に多くの尊い命が失なわれています。最近では今年7月に西日本を中心として甚大な被害をもたらした豪雨災害は、219名の尊い犠牲者とともに、4千人を超える方が避難所での生活を余儀なくされました。

さらに9月に入って25年振りという超大型台風が関西地方に大きな被害をもたらし、引き続いて北海道担振地方に震度7の地震によって、ライフラインがストップし、都市機能がマヒする大災害が発生しました。

実際に災害が発生しますと想定外の事が起こり、事前の決め事どおりにはいかないことがほとんどです。当施設でも2年前の8月に集中豪雨による被災でも、1時間に110ミリという猛烈な降雨量は、土のうを積んだだけでは対応できない水勢の恐ろしさを痛感しており、被害をいかに最小限にくい止める対応ができるかにかかってきます。

施設では100名の利用者様が生活している訳ですから、災害が発生したからといって介助を放棄することはできません。食事の提供、医薬品の供与など生命の維持に関わる問題は、必要最低限の重要課題として確保しなければなりません。そのため非常災害発生時の対策として、3日分の生活維持が保てるように必要品の備蓄を行っています。

これからは予測ができない風水害や地震に対して、より一層の防災対策が必要となってきますので、改めて防災への強化に取り組んでいくことにしています。

エレベーターの改修工事について

施設のエレベーターは昭和56年11月から使用を開始して間もなく37年になります。エレベーターの機械保障年限は通常25年と言われておりますが、一般の場合と異なり日々の使用時間が少ないため、毎年定期的にメンテナンスを行ってきておりますので、機械の耐用年数が延びているとのことです。しかし、万一の故障発生を考慮いたしまして、大幅な機械の交換工事を下記のとおり行うことに致しましたのでお知らせ致します。

なお、工事期間中はエレベーターの使用ができなくなりますので、誠に申し訳ありませんがご面会の際は階段をご利用くださるようお願い致します。

ご協力をよろしくお願い申しあげます。

 工事期間   平成30年10月15日(月)から10月25(木)まで

 工事施工者  日立ビルシステム株式会社

 なお、この期間の食事は各階で召し上って頂くこととし、入浴については清拭により対応させて頂くことに致しますのでご承知願います。

敬老会:9/15(土)

今年も青梅市青少年吹奏楽団の皆様に来ていただき、迫力ある演奏そして懐かしい曲を利用者様と一緒に楽しみました。

敬老会 2

 

八雲神社神輿来院:9/16(日)

今年もお神輿を担いだ皆さんが来院してくださいました。施設では利用者様が手作りした提灯を手に大変盛り上がりました。

八雲神社2

 

 

十五夜茶話会:9/24(月)

中秋の名月。今年は職員が手作りした「お月見」で、お部屋にいらっしゃる利用者様にも季節を感じていただきました。

十五夜2

文化祭の御案内

下記のとおり開催いたしますので多数の皆様のご来場をお待ちしております。

 

   ・日 時 平成30年11月3日(土)10時45分~13時20分

   ・会 場 青梅療育院 食 堂

   ・式 典 10時45分から11時15分

   ・演 芸 11時55分から13時20分

        (嶋 三喜夫ショー)

※11月1日(木)~11月7日(水)の期間中は、利用者様の作品展を1階にて開催いたしております。

10月の行事計画

 6日(土)運動会           
 9日(火)誕生会                     
12日(金)選択食           
15日~25日 エレベーター改修工事  
16日(火)ドッグセラピー(予定)
26日(金)選択食
31日(水)日帰り旅行(東武動物公園)

11月の行事計画

 3日(土)「文化の日」      
      文化の日祝いの会   
 8日(木)誕生会        
 9日(金)選択食               
19日(月)理髪(2階)     
20日(火)ドッグセラピー(予定)
21日(水)紅葉ハイク
23日(金)「勤労感謝の日」
      選択食
26日(月)理髪(3階)

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