平成30年3月号

介護保険制度の改正内容について

平成３０年４月１日から第７次介護保険制度の改正が行われます。改正の主な方針としましては、団塊の世代が７５歳以上となる２０２５年に向けて高齢者一人ひとりがそれぞれの状態に応じた適切な介護サービスが受けられるよう、介護報酬の改定により質の高い効率的な介護の提供体制の整備を促進するための改定としています。

主な事項としては、医療と介護の役割分担と連携の一層の推進と、認知症の人への対応の強化、口腔衛生管理の充実と栄養改善の取組みの推進、地域共生社会の実現に向けた取組みの推進などとなっています。

この制度改正にもとづく全体の引き上げ率は０．５４％になりますが、利用者の皆様の１日当たりの負担額は、要介護度に応じて下記の利用料金表のように変更になります。

そのほか自己負担の利用料金が次のように変更されます。（変更分のみ）

１　排せつ支援加算

排泄障害のため、排泄に介護を要する入所者に対し、多職種が協働し　 て支援計画を作成し、その計画に基づき支援した場合に、１月につき　 １００単位を負担していただきます。

２　褥瘡マネジメント加算

入所者の褥瘡発生を予防するため、褥瘡の発生と関連の強い項目につ　 いて、定期的な評価を実施し、その結果に基づき計画的に管理を行った　 場合、３月に１回を限度として、１月につき１０単位を負担していただきます。

３　低栄養リスク改善加算

施設入所時において低栄養リスクの高い入所者に対して、多職種が協　 働して低栄養状態を改善するための計画を作成し、この計画に基づき、　 定期的に食事の観察を行い、当該入所者ごとの栄養状態、嗜好等を踏ま　 えた栄養・食事調整を行うなど、低栄養リスクの改善に関する管理を行った場合、６ケ月以内に限り、１月につき３００単位を負担していたきます。また、３０日を超える病院入院後に施設に再入所した場合も同様の扱いとなります。

４　再入所時栄養連携加算

入所者が医療機関に入院し、経管栄養または嚥下調整食の新規導入など、施設入所時とは大きく異なる栄養管理が必要となった場合に、再入　 所後の栄養管理に関する調整を当該医療機関の管理栄養士と相談のうえ　 栄養ケア計画の原案を作成し、施設へ再入所した場合に、１回に限り、　 ４００単位を負担していただきます。

介護人材の確保・定着に向けた処遇改善施策の方向性

全国社会福祉法人経営者協議会では、質の高い福祉サービスを支えるために、介護人材の確保、育成、定着が重要な課題であることを基本に取り組みを進め、さらに福祉現場で働くすべての職員の労働改善につながるよう、処遇改善加算の拡大を国に要望しています。

　政府では昨年１２月に総額２兆円規模の新しい経済政策パッケージを閣議決定し、人づくり革命の中で介護人材や保育士などに対する処遇改善を柱とした方針を発表しました。

　その中で各介護施設において勤続１０年以上の介護福祉士に対して、月額平均８万円相当の処遇改善を行うことを根拠に、１千億円を投じて１年半後(来年１０月) に実施することを発表しました。対象者は全国で２０万人と言われていますが、勤続１０年以下の介護福祉士とに大きな差が出てしまうことも心配です。

　政府では今までに介護職員の賃金改善に対して大幅な引き上げを行ってきていません。３年ごとの介護報酬改定時には引き下げを続行してきたために現状の介護人材不足が発生している大きな原因となっています。

　果たして約束どおりの賃金改善が、どのような財源をもとに、どのような方法で行われるのか極めて不安に感じます。その根拠として国の社会保障財源が不足している現状において、どのような補填が可能なのか、介護保険料を引き上げることは国民一人ひとりの負担増にもなりますので、これも問題となることでしょう。

　いずれにしても介護職員の賃金が、一般企業の月額報酬と比べて約１０万円も低いという実態が改善されない限り、介護人材の不足解消は続いていくことになります。

ネイルボランティア

２/１０（土）・２/２４（土）

立川市でネイルサロンを経営しています「Lien:リアン」様に２月から新しいボランティアとして、利用者様にネイルの施術とお化粧を行って頂いています。

ひな祭り茶話会

３/３（土）

玄関先に飾られたひな人形の前で、土曜日の午後のひとときを茶話会をして楽しみました。

３月の行事計画

４月の行事計画