平成30年5月号

環境管理と衛生管理

人が生活していくうえで、身体や室内の生活環境の清潔を保つことは必要なことです。特に障害を持つ高齢者施設では個人の尊厳の保持を守るために居住環境の整備を図り感染症や食中毒の予防のために、衛生管理を徹底していくことが求められています。

施設内の衛生管理が行き届かないと、感染症や食中毒以外に健康にも大きな影響を及ぼしかねません。また、空調機のフィルターにもカビや細菌が付着し、呼吸器疾患へとつながる可能性は高いと言われています。

施設ではここ数年5月から8月にかけて、入院者が増加する傾向が続いているため、その原因を追究しておりましたところ、他の施設から入院者の減少対策として、毎年施設内の空調機のオーバーホールを行って、居室内環境の改善によって、入院者の減少に努めているとの情報を得ましたので、昨年居室及び生活に関連する各所に設置している空調機37台の洗浄を行いましたところ、8月以降に入院者が急激に減少しておりますので、本年も引き続いて空調機の洗浄を行って、衛生管理に努めていくことにしております。

施設の事業収益状況調査の結果について

青梅療育院が東京都内の特養施設と比較して、どのような事業成果を収めているかについて、東京都社会福祉協議会から次のような調査結果が発表されました。そのうち施設の規模が同じ100名定員の施設と比較した数字になります。

 

青梅療育院

東京都平均値

サービス活動収益比率

5.62%

3.62%

人件費

72.27%

66.23%

事業費

13.89%

14.77%

事務費

12.29%

11.97%

光熱費

3.06%

4.17%

業務委託費

0.65%

6.78%

減価償却費

4.32%

8.34%

1人1日当たり給食材料費

738円

756円

1人1日当たり活動収益

11,727円

12,657円

1人1日当たり介護料収益

9,055円

9,611円

平均要介護度

4.02

3.91

稼働率(利用率)

95.5%

95.4%

この経営分析結果では、サービス活動収益比率において、当施設が他施設と比較して2%の収益増となっております。人件費では6.04%の支出増となっていますが、給食業務においては委託契約ではなく、調理職員による直接業務を行っているため人件費の増となっています。そのかわり業務委託費では当施設の支出は少なく、給食業務委託費の比率で6.13%の負担減となっています。

定員100人の施設の場合の黒字施設と赤字施設の限界点は、稼働率(入院者を含まない実質生活人数)が92%を下回ると赤字経営になります。

施設のにおい

施設には独特の「におい」があると言われていますが、施設における臭いには主に三通りに分けられます。①食べ物による臭い、②尿臭・便臭などの排泄物による臭い、③高齢者特有の体臭や口臭など人から発生するにおいなどが施設の臭いと言われています。

 利用者様の中には認知症の進行によって尿意や便意が分らない方や、トイレの場所を忘れてしまう方などがおります。また、認知症の進行によっては排泄物を汚いということが理解できず、手で触ってしまったり、トイレで排泄せずに居室内のゴミ箱に放尿してしまうこともあります。

 尿意や便意はあるけれど、トイレが遠くて間に合わないという方には、居室のベッド横にポータブルトイレを置かせて頂いていますが、睡眠をとっている部屋にトイレを置くことにより、同室者の方にも不快な思いをさせてしまいますので、常に点検してなるべく早く処理していますが、放置することによって異臭が発生しますので、臭気には常に気配りして快適な室内環境を保つように心掛けております。

 建物も古くなると設備等の老朽化によって特殊な臭いが発生することがあります。そのため壁面のクロス貼替えや、床面のワックス掛けなどによって異臭の発生防止に努めております。

介護予防について

最近「介護予防」という言葉がよく使われています。ある市民からの声で「介護予防」と言うと「食中毒予防」とか「インフルエンザ予防」のように介護が食中毒やインフルエンザのように悪いものと感じてしまうのではないでしょうか。介護はもともと温かなイメージの言葉です。介護保険制度の介護とは国民全体でお世話しましょうという温かい、優しい気持ちのこもった言葉です。そこを大切にして欲しいのです。というご意見がありました。

国の考えとしては「介護予防」とは、高齢者になっても要介護状態になるのをできる限り遅らせることと、要介護状態になってもその進行をできる限り防ぐことと定めており、予防は本人の努力によって防ぐと提言しています。

 従って自分が介護を受ける立場にならないためには、常に健康で長生きするさまざまな努力や注意が必要です。

 しかし高齢が進むとともに体力の衰え、意欲の減退などによって、自分から健康を維持することは次第に困難になってきます。そのために地域的な介護予防の取り組みを推進することによって、少しでも要介護者の減少を図ろうとする取り組みが介護予防です。

 特養施設においても地域住民と連携して、介護予防に関する運動や勉強会などを開催することが義務づけられました。

つつじハイク:4/28(土)

つつじハイク(H30)

満開の時期は少し過ぎてしまいましたが、春の日差しの中、美しい景色を楽しみました。

5月の行事計画

3日(木)「憲法記念日」     
4日(金)「みどりの日」          
      選択食        
5日(土)「子供の日」
      節句茶話会
7日(月)誕生会        
15日(火)ドッグセラピー(予定)
18日(金)羽村動物園見学
21日(月)理髪(2階)
24日(木)選択食
28日(月)理髪(3階)
30日(水)消防訓練
※5月18日(金)に予定していた日帰り旅行と5月25日(金)に予定していた藤橋小学校6年生歓迎会は都合により延期となりました。

6月の行事計画

2日(土)寝具年度交換     
6日(水)吹上菖蒲公園見学   
7日(木)誕生会       
15日(金)選択食
16日(土)消防訓練       
18日(月)理髪(2階)
19日(火)ドッグセラピー(予定)
21日(木)8施設レク交流会
25日(月)理髪(3階)
29日(金)選択食

療育院だより

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しあわせだより

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