令和2年1月号

地域貢献に向けて

社会福祉法人にはその高い公益性から、創意工夫による多様な地域貢献活動が望まれております。

我々の住む青梅市の65歳以上の高齢化率を見ますと、平成12年度は14.4%でしたが、平成29年度には28.8%となり令和元年12月1日現在で30.19%まで上昇しました。そして令和7年には「団塊の世代」がすべて75歳以上の後期高齢者となり、高齢化率は33.1%まで上昇することが見込まれております。つまり青梅市の3人に1人は高齢者ということになります。青梅市の高齢化率は西多摩地区の中でも群を抜いて高い数値となっています。

今後、高齢化はさらに進展し、ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯も増加していくと予想され、これまで以上に保健・福祉・医療サービスの連携や高齢者を地域で支え合う仕組みの充実が求められています。

青梅市高齢者施策の基本理念は「福祉が充実したまち」です。

平成29年6月に成立した介護保険法の改正でも「地域包括ケアシステムの強化」として地域共生社会の実現に向けた取組の推進等を掲げ、地域における包括的支援を一層推進していくものとしています。

青梅療育院では、どのように地域に貢献できるかを考え、地域貢献委員会を設立し、多職種が皆で意見を出し合い実行に移しています。昨年は地域の住民が年をとっても健康に歩いて暮らせるようにという思いから、機能訓練士による「健康講座」を開催しました。今後は健康講座以外でも地域へ貢献できる活動を行い、社会福祉法人が地域包括ケアシステムの中でのイニシアチブを発揮できるよう、職員一同、努力を重ねて行きたいと考えております。