社会福祉法人の行動指針
社会福祉法人の倫理綱領に、社会・地域における福祉の充実・発展に寄与することを使命とし、社会福祉事業の安定的・継続的な経営に努めるとともに、多様な生活課題や福祉需要に柔軟かつ主体的に取り組む責任を持ち、公共的・公益的かつ信頼性の高い法人でなければならないと定められています。その使命を果たすために次のような行動指針に基づいて実践行動することとしています。
1.利用者に対する基本姿勢
日本国憲法第13条に、「すべての国民は個人として尊重され、生命の自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。」と定めています。そのため認知症の人や重度の障害を持っている方、高齢により自立行動が困難な方であっても、すべて人間としての尊厳を保障されることになっています。
社会福祉従事者は、その理念を尊重しながら、常に個人としての権利を守るための手段として、傷害や機能の低下に伴い自立生活に支障のある場合でも、できる限り通常の生活が保持できるような支援を行う義務を負って行動しなければなりません。
2.サービスの質の向上
介護や生活支援を受ける立場にある高齢者に対しては、社会的生活が維持できるよう、さまざまな支援を受ける権利が保障されていますが、急速な高齢化により、介護保険制度においても充分な介護支援が受けられないような課題が出てきています。
つまり介護人材の深刻な不足によって、契約にもとづいたサービスが十分に受けられない場合や、介護職員の技術力不足によって、介護サービスの低下などが問題化しています。
このため社会福祉法人として、安全なサービス提供ができる体制づくりについて、研修システムの強化が求められていますので、新入職員を中心に技能の向上を図り、信頼される介護支援体制づくりに向けて、さらに努力していくことにします。
3.健全な財務規律の確立
事業運営の財源となる介護報酬は、3年に一度厚生労働省の諮問機関である社会保障審議会介護保険部会において検討され、改定が行われていますが、急激な高齢化によって社会保障財源の異状な伸びに対応できず、改定のたびに介護報酬単価の引き下げが行われているため、事業運営は次第に厳しい状況に置かれてきており、介護職員の賃金改善を図ろうとしても大幅な増額は極めて困難な状況になっています。
社会福祉法人は税法上、事業収益や固定資産については非課税とされていますが、基本となる介護報酬単価の算定基準における人件費割合が、国家公務員給与の45%となっているため、給与改善の大きな課題となっており、これが人材不足の根源となっています。
健全な事業運営を執行していくためには、職員の処遇改善は不可避の課題ですが、国の社会保障財源が逼迫している現状では、来年度4月に予定されている改定においても、大きな期待は望めず、むしろ減額の方向で改定審議が行われようとしています。
4.地域における公益的な取組みの推進
社会福祉法の改正により、社会福祉施設が地域住民の福祉向上に寄与する ため、特に生活困窮者や日常生活の中で部分的に支援を必要とする高齢者に 対して、特別な生活支援を積極的に行っていく方針が定められました。
この制度には補助金などの支援はなく、あくまでも社会福祉法人の意志に よって実施していくものであり、それぞれの地域の生活環境等の状況に応じ て支援していくことになります。
そのため地元自治会や高齢者会などと相談しながら、地域共生社会の実現に向けて中核的な役割りを担いつつ支援活動を進めていくことになります。
津久井やまゆり園における事件に関して
全国社会福祉経営者協議会では、昨年7月26日未明に発生した神奈川県相模原市にある障害者支援施設「津久井やまゆり園」において、19人もの施設入所者の尊いいのちが失われた事件から1年が経過しましたが、改めて犠牲となられた方々とご遺族に衷心より哀悼の誠を捧げるとともに、被害に遭われた方々の心身の回復をお祈り申し上げ、社会福祉施設を経営し、社会福祉の主たる担い手である私たち社会福祉法人は、二度とこのような悲惨な事件が起こらないように、再発防止に向けた取組みを積極的に行っていかなければなりません。
そのため今後も社会福祉法人は、利用者様の自己決定と選択を尊重し、その権利擁護を実現するとともに、個人の尊重に配慮した良質かつ安心・安全なサ―ビスが提供できるよう徹底していくことが確認されました。
あわせて地域と一体となった開かれた社会福祉施設として、障害のある人たちへの偏見や差別を根絶し、多様性を認め合う豊かな共生社会の実現に向けて、利用者様やご家族をはじめ地域住民の皆様や、関係機関との協力・連携のもと、力を尽くしていくことが確認されました。
文化祭行事のご案内
下記のとおり開催いたしますので多数の皆様のご来場をお待ちしております。
・日 時 平成29年11月4日(土)
・会 場 青梅療育院 食堂
・式 典 10時45分~11時10分
・演 芸 11時40分~12時50分
(嶋 三喜夫ショー)
※11月1日(水)~11月7日(火)の期間中は、利用者様の作品展を1階にて開催いたしております。
敬老会:9/16(土)
90歳の方には青梅市から敬老祝い金が民生委員の方から菊池シズ様(代表)に、家族会からは利用者の皆様にフェースタオルが椚会長より手渡されました。演芸部門の今年は青梅市青少年吹奏楽団の皆様による演奏を楽しみました。
10月の行事計画
4日(木)十五夜茶話会6日(金)誕生会
7日(土)運動会
9日(月)「体育の日」
13日(金)選択食
15日(日)消防訓練
16日(月)理髪(2階)
17日(火)ドッグセラピー
18日(水)利用者と施設長の対話
23日(月)理髪(3階)
27日(金)選択食
11月の行事計画
3日(金)「文化の日」4日(土)「文化の日祝いの会」
7日(火)「立冬」、誕生会
10日(金)選択食
16日(木)8施設レクレーション交流会
18日(土)消防訓練
20日(月)理髪(2階)
21日(火)ドッグセラピー
23日(木)「勤労感謝の日」
24日(金)寿司の日
25日(土)紅葉ハイク
27日(月)理髪(3階)