平成31年3月号

介護施設職員の処遇改善のための人づくり革命

今年10月に実施される予定の消費税を10%とする値上げにあわせて、厚生労働省では介護の現場を支えている介護職員以外の職種も含め、賃上げを実施する方針を固めました。その方針としては、各社会福祉法人の判断で介護支援専門員、生活相談員、機能訓練指導員、マッサージ師、栄養士、調理員、事務員等にも一定の賃上げを実施できるよう、既存の処遇改善加算とは別の加算により対応することとなっています。

この賃上げは介護職員の確保が目的となっていますが、財源は消費税の値上げ分から毎年1000億円を投入して実施することが決められています。

その中で勤続10年以上の介護福祉士に対し、研鑽と経験を重ねたベテラン職員に収入を高くすることで、キャリアアップの道筋をわかりやすくしたり、離職を防いだりする狙いがあるということです。

ただ、全国老人福祉施設協議会からは「現場は介護職員だけでなく、多職種のチームワークによって成り立っている」との異論があり、この件については各施設の裁量権に委ねることになっています。

特養施設の地域共生社会づくりの在り方について

東京都内の高齢者福祉施設が直面する課題と今後の施設の在り方として、次のような方針を定め各施設が徹底して取り組んで行くことになりました。

1.私たちは質の高い高齢者福祉・介護サービスを提供します。

  施設入所基準が要介護3以上に改定され、重度の介護を必要とされる利用者様に対し、人権を尊重して誰もが最期までその人らしい生活が送れるよう、認知症や看取りにも十分対応する専門性を維持し、質の高い介護サービスの提供に努めます。

2.私たちは地域が求める高齢者福祉・介護サービスをつくります。

  住み慣れた地域での生活を支えるため、地域が求める福祉・介護サービスを、行政や地域などと連携しながらつくります。

3.私たちは、さまざまな課題を抱える高齢者の暮らしを守ります。

  低所得による生活困難、近所からの孤立、虐待など高齢者を取りまく課題が複雑化する中、高齢者福祉施設が安心して生活できる場を提供します。

4.私たちは生活困窮者支援などの地域公益活動を進めます。

  地域での人々のつながりの弱まりや、助け合いの力が弱まっており、一人暮らしの高齢者世帯も多くなっており、こうした方が地域に溶け込めない環境を生み出しています。このような人々を支えるために地域公益活動に取り組みます。

5.私たちは地域の防災拠点としての役割を果たします。

  災害に備え地域住民の避難場所として、災害時に必要な設備や物資の備蓄、施設間の相互応援体制を強化しながら、防災拠点としての役割を果たします。

6.私たちは、高齢者福祉を担う人材の確保を進めます。

  人が人を支えるという仕事として、高齢者福祉の魅力を伝えるとともに現場の職員がやりがいを持って働くことのできる環境を整え、これからの福祉介護に応える人材を確保します。

7.私たちは地域に貢献する福祉人材を育てます。

  地域の暮らしを支える社会福祉法人として、多様化・複雑化する福祉や介護ニーズに対応し、地域に貢献する専門的な人材を育成します。

 このように社会福祉法の改正によって、高齢者福祉施設が施設内の入所者

様の介護だけに止まらず、地域との連携によって施設周辺地域の生活困窮者

にも福祉の手を差しのべる責任が加えられることになりました。

災害発生時の安全対策

社会福祉施設の絶対的使命とは、福祉事業としてのサービスを提供するとともに、利用者様及び職員の生命と安全を確保することと定められています。

万一の災害発生時に備えて施設における被害を最小限に留め、早期に業務を再開していくことが使命となっています。

過去の大規模災害で甚大な被害に見舞われた地域においても、避難所の指定がなくても周辺の被災者が施設への非難を余技された実例もあり、住民が支援を求めている時こそ地域の拠点として、その機能を十分に発揮しなければなりません。

私たち福祉介護の分野では、災害時だからと言って利用者様への支援を放棄することはできません。また、災害を受けてもいつまでも被災した状態を続けることもできません。

例えば飲料水の備蓄を考えてみても、災害によって水道が断水したら容易に水を確保することができません。平常時から備蓄や調達の手段を決めておくことによって、万一の場合にはリスクを軽減できることにもなります。

そのために災害を想定した食料の備蓄と、災害発生後の生活支援についてBCP (事業継続計画)を策定して、災害発生時の初動時の対応、業務中断時の対応について職員が行動できるよう定期的に防災訓練を行って、被害を最小限に止めるように心掛けています。

しかし近年発生する地震や台風は、予測をはるかに超えた超大型の規模で災害をもたらし、広範囲にわたって大災害が多発しています。当施設においても平成28年8月22日に台風に伴う1時間110ミリという集中豪雨に見舞われ、周辺一帯が急激に増水し、床上40cmの冠水により3日間機能停止状態となり、施設の改修工事には約2か月を要し、多大な損失を蒙った経験を活かし、常に防災意識を高めていくよう取り組んでいます。

節分:2/3(日)

年男の利用者様に豆まきをして頂きました。怖がる方、喜ばれる方、鬼の正体に気づかれる方、皆さん大変楽しまれていらっしゃいましました。

 

節分(年男)

ひなまつり茶話会:3/3(日)

ひな段と利用者様のご家族が作って下さったつるし雛の前で楽しいひとときを過ごされました。

ひな祭り(集合)

3月の行事計画

 3日(日)ひなまつり茶話会   
 7日(木)誕生会        
 8日(金)選択食       
 9日(土)消防訓練       
18日(月)理髪(2階)
19日(火)ドッグセラピー(予定)
22日(金)選択食
25日(月)理髪(3階) 

4月の行事計画

 3日(水)お花見(予定)   
 8日(月)誕生会       
12日(金)選択食       
13日(土)消防訓練      
15日(月)理髪(2階)         
16日(火)ドッグセラピー(予定)
19日(金)買物ハイク(予定)
22日(月)理髪(3階)
26日(金)つつじハイク(予定)
      選択食

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